製函機とは
紙製の折りたたみ箱をつくる機械。打抜き,折り目付けの終わったカートンブランクス(組み立てる前の箱)をベルトまたはチェーンで送りながら折りたたみ,糊付けして所要の形に貼る機械のことをいう。製函機にはサック貼り機や底貼り機のようにタイミングをとらずに直線的な糊付けを行うものと,スタウデ貼り機やライトアングル貼り機のようにタイミングをとりながら部分的に糊付けを行うものがある。糊としてはエマルション接着剤やホットメルト接着剤などが使われる。
引用元:一般社団法人 日本印刷産業連合会 製函機とは
https://www.jfpi.or.jp/webyogo/index.php?term=1283
手動で行われていた箱組作業を製函機で行う事で、高速な箱組み作業が可能になります。また箱組み速度や箱組みサイズの調整可能で柔軟な箱組・梱包作業を可能にします。
製函機とは
製函機の仕組み
一般的にはコンベヤなどで送られてきた段ボールシートを組み上げ、底辺を糊付けやテープ張りで貼り合わせて成形するのが製函機の動作となっております。
また製函機には全ての工程をこなす「全自動式」と一部は人間の手で作業がする必要がある「半自動式」が存在します。選定の際は必要な処理能力や割ける人員を考慮する必要があります。
封函機との違いについて
製函機と合わせて活用される装置で「封函機」がありますが、こちらは段ボールケースの蓋を閉じて商品を封函するもので、名前は似ていますが行う作業は異なっています。
製函機と封函機は、箱組み作業の異なる工程で使用されるため、役割や機能が異なります。製函機は箱の製造を担当し、箱の形状やサイズを柔軟に変更することができます。一方、封函機は箱の封印を行い、箱の完全な封じ込めを実現します。
製函機・封函機をセットで活用すれば、作業の効率化、省人化にも大きく貢献できる設備です。
製函機を導入するメリット
光電センサは物体に触れることなく素早く検出できるため、製造現場では主に下記のような作業で活用されています。
梱包作業の自動化・省人化
梱包作業で発生する作業時間や従業員の手間を軽減することが出来ます。このことは人手不足の解消や生産性の向上に繋がります。また手間が減った従業員にはより付加価値の高い業務に手を回してもらう事も可能です。
トータルコストの低下
上記の省人化が実現すれば人件費の削減にも繋がります。また人間だとどうしても発生してしまう製函作業のミスも製函機を使用する事で軽減できるため、余分な資材費やミスから発生するトラブルを削減する事にも繋がります。
省スペース・省資源
製函機を導入し素早く段ボールを成形できるのであれば、余分な成形済み段ボールをストックする必要がなくなります。これは設備の省スペース化にも繋がります。
製函機の選び方について
製函機には様々なメーカーや種類があり、自社の現場にはどれが適しているのか選定する必要があります。ここでは選定の際に注意が必要な点を簡単に紹介させていただきます。
全自動式か半自動式で選ぶ
前述の通り製函機には全自動式と半自動式の2タイプが存在します。
全自動式は全ての製函作業を行ってくれますが、導入コストが半自動式に比べてかかります。
一方で半自動式はコスト面では優れていますが、何らかの作業を人の手で行う必要があります。
一般的には作業量が多い現場では全自動式が導入され、作業量が少ない現場では小型でコストの低い半自動式が導入されています。
テープ貼りの方法で選ぶ
段ボール成型後に底辺のテープ貼りを行いますが、こちらが製函機によって異なります。
テープを一直線に貼る「I貼り」が一般的ですが、より密封性を求める場合は角にもテープを貼る「H貼り」に対応した製函機を選ぶ必要があります。
またテープ貼り以外にもホットメルトと言われる接着材を使用するものもあります。
処理能力で選ぶ
製函機には機種によって処理能力が決まっています。製品仕様に1分間に組み立てられる段ボールの数が明記されているので、他の設備のスピードに見合った製函機を選定する必要があります。
製函機の後工程で事例を紹介
ALFISでは過去に製函機とその後工程である箱詰め工程やパレタイズ工程を含めた自動化を導入させていただいた実績がございます。
詳細は課題解決コラムでご紹介しておりますので、是非一度ご確認ください。
まとめ
以上が梱包作業の省人化や作業効率の向上に繋がる製函機に関するご紹介でした。
製函機の選定は現場で取り扱う商品や段ボールのタイプ、周りの機械を考慮する必要があります。
間違った機種を導入してしまうと思ったような導入効果が得られないといった事にも繋がります。
導入にお悩みの場合はメーカーやSlerへのご相談をお勧めします。
製函機・封函機を含めた工程の自動化でお困りでしたら、ぜひ一度、アルフィスまでお問い合わせください。