マテハンとは「マテリアルハンドリング」の略語で物流や製造の現場で使われます。
本来の意味は、材料や製品などのモノを運搬する作業全般のことを表しますが、一般的にはこれらの作業を行うマテハンに用いられる機器(マテハン機器)のことを表すことが多いようです。
本記事ではマテリアルハンドリングを行う機器という意味でのマテハンを紹介していきたいと思います。
MHとはMaterial Handling(マテリアル ハンドリング)の略称で、その意味はあらゆる”目的””時””場所”とで、何らかの物を何らかの方法で取り上げたり、移動したり、置いたりすることによって、経済性や生産性及び品質を向上させる手法です。
例えば各種施設や職場内でのフォークリフト、無人搬送車、運搬車両、自動倉庫、ピッキングマシーン、コンベヤ、
パレタイザー、ロボット、エレベータなど、産業の様々な分野および日常生活でMHのシステムや機器が活躍しています。引用元:日本マテリアル・ハンドリング(MH)協会 MHとはhttps://www.jmhs.gr.jp/Summary/
マテハン導入のメリット・デメリット
ここからはマテハンを導入する際に発生するメリット・デメリットについて簡単にご紹介させていただきます。
マテハン導入のメリット
- 省力化によるコスト削減
- 人的ミスや人災を防ぐことができる
マテハン導入におけるもっとも大きなメリットは、省力化とコストの削減です。
現場環境に適した機器を導入する事によって作業効率を上げ、従業員への肉体的負担を軽減することが出来ます。
その結果、人的コストの削減、さらには生産量の増加に繋がります。
物流や製造の現場での運搬作業では、従業員への負担が大きくなってしまいます。その結果、ミスや事故が発生してしまう可能性があります。
人間にとって負担の大きな作業をロボットにて自動化することによって、上記のようなリスクを軽減する事が可能です。
マテハン導入のデメリット
- 導入コストが安価ではない
- トラブルが発生した際などは業務がストップしてしまう
長期的に考えるとマテハン導入はコストの削減に繋がりますが、導入には相当のコストが掛かってしまいます。そのため導入の際には、その機器への投資分を回収するまでにどのくらいの時間がかかるかといった費用対効果をよく検討する必要があります。
マテハン機器が担う作業が多ければ多いほど、不具合などで稼働が停止した時の対応が困難になってしまいます。トラブルが発生した際のコストやリスクを最小限にする方法などを導入前から検討する必要があります。
マテハンに関連する業務と導入される搬送装置
積み込み・積み下ろし
- パレタイザ・デパレタイザ
- フォークリフト
パレタイザとは、パレットへ荷物を積み込む機器のことを表わします。一方、パレットから荷物を下ろす機器をデパレタイザといいます。
重量のある荷物を積み上げ下ろすといった単純作業を自動化する事に繋がります。
ロボットアームで1点ずつ掴むロボット式と段ごとにまとめて運ぶ機械式がございます。
車体前面下部にあるツメを使ってパレットなどを持ち上げて運搬する車両です。運転には免許が必要になってきます。また最近は無人の機器も登場してきています。
運搬・搬送
- コンベヤ
- 搬送系ロボット
荷物を一方向に運搬する機器で、各マテハン機器の間をコンベヤで繋ぐことにより、多くの業務を一貫して自動化する事が出来ます。
またコンベヤには「ベルトコンベヤ」や「チェーンコンベヤ」「ローラコンベヤ」などの様々な種類が存在し、現場の環境や運搬する荷物の特徴によって使い分けられます。
GTPと呼ばれる商品の入っている棚ごと搬送を行うロボットや従業員のピッキング作業をフォローする協働ロボットなどが登場してきています。
保管
- パレット
- ネステナー
荷役、輸送、保管が可能な構造の荷物を載せる台です。プラスチック、木製、金属などさまざまな材質のパレットがあります。また日本国内では「T11型パレット(イチイチ)」と呼ばれる横1100mm×奥行き1100×高さ144mmの大きさのものが一般的に使用されています。
上記のパレットをセットして使用する金属製の保管ラックです。パレットの保管効率を上げるために使用されます。
マテハンとは何か?物流業務を変える搬送装置の選定とメリット まとめ
以上がマテハンについての簡単な紹介でした。
マテハン機器は様々なメーカーから多種多様なものが販売されています。また導入コストも安いものではありません。導入の際は自社の現場に適しつつ、最も費用対効果があるものを選定する事が重要です。
また今回紹介したパレタイズ・デパレタイズシステムなどのマテハン機器を含めたトータルソリューションにも対応いたします。
工場の自動化をご検討の際は、ぜひ一度、アルフィスまでお問い合わせください。